拝啓、井上弘之先生

さだきち

2012年03月12日 04:21

早いもので、あなたとお会いして二十年以上経つんですね。
学生時代に楕円形のボールを追いかけている頃はよく「馬鹿も~ん」なんて、怒られてました。
まさか、こんな日が来るとは夢にも思いませんでした。



あなたは、ラグビーというスポーツを通じて人生の楽しさを教えて下さいました。
どちらに転がるかわからない楕円形のボールを、仲間とカを合わせ、仲間を信じ一生懸命体を張って奪いとる。

『One for All ,All for One』

今でも、僕の心の中に息づいてます。

精神面だけでなく、肉体的にも厳しく鍛えていただきました。
今では、僕の財産であり宝物であります。




あなたが瑞寶章をとられたと聞いて、とても嬉しく誇りに思ってました。
祝杯を交わすことができなくて残念でしかたありません。



今年行われる予定の久留米高専ラグビー部創部50周年の記念式典を楽しみにしていました。
また、あのグランドで楕円形のボールを追いかけてみたいものです。



あなたの祭壇に飾られた写真の眼差しは、昔と同じく厳しくもあり、また優しいものでした。
79年間、本当にお疲れさまでした。
ご冥福をお祈り申し上げます。



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